キーパーソンインタビュー
女性としてのキャリアの築き方や、ワーキングマザーとしていきいきと働くコツなど、働く女性のロールモデルになりうる方、もしくは女性が輝くための制度や施策を導入している人事担当者へのインタビューです。
キーパーソン インタビュー
お二人は転職をして、キャリアを積み重ねてきていらっしゃいますが、アメリカと日本の「転職」に対する考え方の違いはありますでしょうか?また転職する上でのポイント、重要視していることがあれば教えてください。
アナ:日本では転職にポジティブなイメージは少ないかもしれませんが、アメリカではポピュラーなことです。仕事にもよりますが、だいたい3~4年経つと転職を自然に考えるという文化が根付いています。
世の中には、いろんな人や環境、そしていろんな会社の成長ステージがあるので、自分の状況に合った環境を選ぶことが大切です。私の場合は、肩書きではなく責任や仕事の幅が広がるときや、国際経験を培えるときなど、自分のバリューを高められるときに転職を重ねてきました。
石井:特に女性の場合、転職するならセールスフォース・ドットコムのような会社を選ぶべきだと言えます。男女の差が無く、やる気のある人は仕事の幅が増え、柔軟に動ける環境を10年前から作ってきました。女性こそセールスフォース・ドットコムで輝けると思います。良いキャリアを築けるのではないでしょうか。
アナ:そうですね。セールスフォース・ドットコムはエネルギッシュでスピーディ、そして実行第一。結果を大事にする会社なので、私にとってはパーフェクトです。足りないと感じるところはありません(笑)。この会社以外では働けないかもしれないって思うくらい、大好きな会社ですね。会社は大きく成長したけど、今も30%の成長を続けていて、スタートアップと同じようなエネルギーとアドレナリンが出続けている会社なんて、他にないですから。
変化のスピードも早く、とてもエキサイティングで毎日新しいことが起こりますし、チャンスも多い。それと同時に、大企業としての安定性もあるので、本当に最高の会社だと思っています。
ご自身の会社を心から誇れる、というのは素晴らしいですね。最後に、働き続けたいキャリア女性へのメッセージをお願いします。
石井:私は、女性の管理職のほうが、仕事の効率が良いと思っています。なぜなら、ワーキングマザーは夕方以降家に帰ってご飯を作る、家事や育児をする、と時間に追われているため仕事に遊びが無く、おのずと効率的になるからです。女性を管理職にするほうが会社のためになることはもちろん、国のためにもなるのではないでしょうか。
管理職を目指さないにしても、これからの日本は夫婦で働かないと老年人口を支えられなくなりますし、子どもの将来もありません。企業も教育も病院も瓦解するでしょう。ですから、アナのようにエネルギッシュに働く女性が増えれば、とても良い未来が待っていると思います。
アナ:私も、我々の行動が将来を示していくのかなと感じています。その一つとして挙げられるのが、パートナーである伴侶をいかに選ぶか。もう一つは、仕事と家庭の境目をいかに設定するかだと思います。
私は16時半にオフィスを出て家に帰り、夫と一緒に料理を作って子どもと一緒に宿題をします。そのあと夜に必ずメールに目を通し、レスポンスしているのです。やるべきことはきちんとやり、ベストな結果を出す。何が自分にとって重要で、何が得意なのかを把握して、それに対して規律を守ること。決めたことに対して、きちんと従っていくこと。それが結果につながります。
周りがこうだから、ではなく、自分自身がどうありたくて、どうしていきたいのかという「意志」次第です。一回しかない自分の人生ですから、自信をもって、あなただけの人生を切り拓いていってください。応援しています。 (元記事公開日:2014年5月29日)