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株式会社崎陽軒

新たな知見で独自の物流体制の「進化」を狙う

1908年の創業以来、「真に優れたローカルブランドを目指す」という理念のもと、「シウマイ弁当」を中心とする横浜ならではの商品を提供している株式会社崎陽軒。現在、神奈川県と東京都を中心に毎日商品を届ける裏側には、独自に改善を重ねてきた物流体制がありました。これからも「名物・名所の創造」に挑み続けるため、どのような課題を解決しようと考えているのか。崎陽軒を支える物流について、取締役の君塚義郎氏にお話を伺いました。

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募集期間:2020年3月26日(木)〜 2020年4月22日(水)

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「シウマイ弁当」配送を支える独自の物流とその課題

取締役(物流管掌役員)/君塚 義郎

──崎陽軒といえば「シウマイ弁当」が有名ですが、その販売を支える物流の現状について教えてください。

崎陽軒の店舗は首都圏で約150カ所、横浜市内だけでも60カ所以上で展開しています。多くの店舗は在庫スペースを広く取っていないので、工場から各店舗へ1日4~6回商品を配送しています。さらに、イベントや会合から弁当の注文がある際は、1日の配送先は150件以上にもなります。

こうした状況において、それぞれの場所へ円滑に商品をお届けできるのが、崎陽軒の物流の強みです。例えば、横浜市内で大規模なイベントがあると道路が混む、雨が降ると屋外イベントが中止になって注文がキャンセルになるなど、あらゆる事情で配送ルートや配送量は急激に変化します。それでも、長年経験を重ねた社員が臨機応変に対応することで、さまざまな事情を考慮したうえで時間内に商品を届けられる強みが、崎陽軒にはあります。

──一方で、物流部門の課題と捉えていることはありますでしょうか。

先ほど述べたような、きめ細かで柔軟な物流体制そのものが崎陽軒の物流の特色ですが、裏を返せば、この体制が配送の効率化を難しくしているのも事実です。現在、配車はドライバー経験者のいわば「職人技」で行っているのですが、そのノウハウを言語化し、ある程度システマチックに運用できるような合理的な仕組みを構築したいと考えています。

とはいえ、効率化・合理化のみを押し出した物流改革をしようという気はありません。崎陽軒は創業当初から地域のお客様とつながる商売を大切にしていますので、合理化だけを進めてお客様とのつながりが希薄になってしまっては本末転倒です。

つまり、お客様の望みにできる限り柔軟に対応するこれまでの考え方は大事にしつつ、いかに物流を合理化していくかが課題といえるでしょう。

──これまで通りお客様の要望に応える姿勢と効率性の向上、その両立を可能にする物流の実現に向けて、今回募集する物流企画ディレクターに期待したいことについて教えてください。

客観的な意見、アイデアを余すことなく伝えていただきたいですね。社員同士で物流の改善案を話し合っても、自社内の経験に基づいた話に終始してしまいがちです。だからこそ、外で物流の経験を積んだ方に総合的な提案をしていただき、改善につなげたいと考えています。

そして、ご提案いただければすぐにでも改善に着手したいと考えています。しかし、効果が出るまでに時間を要する施策もあるでしょう。ですので、定期的に施策の効果をチェックして改善策を練り上げていただくなど、副業・兼業という外部からの視点を生かした動きにも期待をしています。

──物流の改善を通して目指す、崎陽軒の今後の展望についてお聞かせください。

崎陽軒は1908年から続く歴史の長い企業ですが、これまでのやり方にとらわれず最先端のソリューションを活用していきたいと考えています。今回募集する物流企画ディレクターの方から意見や情報を伺ったうえで、IoTなどの活用も視野に入れ、業務改善やシステム設計に取り組んでいくつもりです。

物流は商品の販売と対をなすものなので、物流の改善は会社全体の売り上げ向上にもつながるはずです。今は横浜に2つ、東京に1つある工場を横のつながりで見て、横浜の工場でも東京の商品を製造して配送するなど、全体最適を心がけた運用をしています。しかし、机上でイメージできたとしても、実際に物流が動かなければお客様のもとに商品を届けられません。2020年度は自社の物流をより強固なものにしていきたいので、物流企画ディレクターとともに、さまざまな改善に着手していきたいですね。

スピード感ある改革を。物流企画ディレクターへの期待

──物流企画ディレクターの業務として、どのような内容を想定していますか。

崎陽軒の物流の全体像を把握したうえで、合理的な提案をしていただきたいと考えています。そのうえで、物流チームと配送チームからなる物流配送課と連携を取り、実際の改善等に着手していただきます。

進め方に関しては、物流チームのオペレーターと課の責任者、そして製造の責任者を含めた業務改善委員会のようなものを立ち上げることになるかもしれません。実際の物流現場を確認してもらったうえで、情報共有や問題提起をしていただき、物流の改善につなげられればと思います。

──崎陽軒の物流企画ディレクターとして働く魅力は、どういった点にあるとお考えですか。

大きい組織では難しいような、スピード感を持った改革ができます。一般的な会社であれば、改善案が反映されるまでに決裁や会議などを経なければならず、時間がかかるでしょう。崎陽軒では経営陣が本気で物流を改善したいと考えているからこそ、新しい提案を受け入れ、すぐ実行することが可能です。

また、物流の改善によって業務が効率化し、売り上げの向上につながるというビフォーアフターを実感できることも魅力です。物流部門は、改善の必要がないときは、あまりその存在がクローズアップされることはありません。しかし、今回は大胆な改善の主導をお願いするため、ご自身の業務の成果を数字で明確に確認できますので、大きな達成感を得られるのではないかと考えています。

──崎陽軒には、長年にわたって地域に根ざしてビジネスを続ける老舗ならではの思いもあると思います。それを踏まえて、崎陽軒の物流企画ディレクターとして活躍できるのはどのような方だとお考えですか。

社員としっかりコミュニケーションを取っていただいたうえで、物流の問題点を的確に指摘していただくことを、物流企画ディレクターには期待しています。コミュニケーションを取るうえで、やはり崎陽軒が好きで、愛情を持って改善に取り組める方が向いているのは確かです。社員はみな誇りを持って働いているので、愛情という共通の価値観を持っていただける方でしたら、副業・兼業という形においても意思疎通がしやすくなることでしょう。

なお、物流企画ディレクターには、現状の物流の課題を整理してインパクトの大きい施策を打ち出していただくのが採用の目的ですから、物流業界での経験、知見があれば、食品業界での経験の有無は問いません。物流企画の経験、または物流領域のコンサルタント経験がある方など、さまざまな業界の方から手を挙げていただきたいですね。

──崎陽軒の物流企画ディレクターとして働くことは、今後のキャリアにどう生かせるとお考えでしょうか。

崎陽軒では、毎日の天候や地域のイベント情報などを把握し、臨機応変にルートや量を決める細かい配送を実施しています。崎陽軒ほどの規模で、これほどきめ細かい配送は、おそらく他のどこも取り組んでいないはずですので、新しい知見が増えることは間違いないでしょう。

また、すでに一定の規模と長年の運用実績がある物流の在り方を、自らが中心になり裁量を持ってスピーディーに改善していくことになります。これは、他ではなかなか経験できないことではないでしょうか。崎陽軒での業務を終えたあとのキャリアでも、応用可能な経験として価値あるものになると思います。ぜひ崎陽軒で新しい挑戦をしてみたいという方とお会いしたいです。

募集職種

  • 【副業兼業】取締役直下の物流企画ディレクター
    • 物流企画・物流管理 物流コンサルタント 戦略コンサルタント
    • 神奈川県

    【株式会社崎陽軒について】 横浜という地域に密着し、創業して約一世紀という長い歴史をもつ企業です。海外と日本の融合した文化を生み出す横浜で新たな食文化の創造を提唱し、シウマイをはじめとする数々の横浜名物=ブランドを生み出してきました。現在当社では、シウマイ・弁当・点心・レストラン・本店の5つの事業体を柱に事業を展開しています。この事業展開も「名物名所の創造」という創業当時からの経営姿勢のもと、横浜らしさを追求し続けてきた結果生まれてきたものです。経営理念にも掲げている「崎陽軒はナショナルブランドを目指さず、真に優れたローカルブランドを目指す」「常に挑戦し名物名所を創りつづける」ことを基盤に、事業展開・拡大を図っていきます。 【募集背景】 物流配送課では、各店舗からの注文を集計し、製造部門へ発注。出来立ての商品を、各店舗や指定の個別顧客へ、スピーディに、確実に配送しています。横浜市内だけでも約100店舗を持ち、営業時間帯も5時から営業開始の店舗もあれば23時まで営業している店舗もあり、消費期限の短い商品の為、複数回の配送を、需要に合わせて行っております。さらには、多い時にはイベント会場や会合場所など150件以上の届け先があることもあり、都度個別配送での対応をしています。ですので、当社の物流領域の最大の武器としては、当社ドライバー経験者の「職人技」で、道路が混雑する時期や時間帯、ホテルへの納品の方法などをすべて考慮に入れた上で、配送車の配車を組んで配送する機動力は大きな武器となっています。一方で、販路は神奈川・東京内にさらに拡大しており、物流領域における機動力を生かしたさらなる業務拡大(例:他社との共同配送のスキームを構築する等)や既存業務の効率化(例:クラウドの活用等)することがさらなる利益拡大のための大きな課題になっております。そこで今回、この課題を解消していただける物流企画ディレクターを副業兼業で募集することになりました。 【組織体制】 物流部門管掌の取締役直下ポジションとなります。取締役の他、物流配送課の管理者やオペレーター、製造統括部門の責任者と連携し、プロジェクトを進めて頂きます。 【仕事内容】 下記のような業務をお任せする予定です。 ・当社物流領域における課題抽出と課題解消のための優先順位付け ・優先順位付けした課題に対する物流戦略・施策の立案(輸送・保管・受発注等の体制構築、効率的な輸送方法、コスト削減企画、適切な人員配置、等)