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公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会

令和元年。新しい時代の始まりに日本ラグビーの「次の100年」を創造する

2019年、日本でのラグビーワールドカップ開催に合わせて、日本ラグビーフットボール協会内に設置された「BEYOND2019 戦略室」。「ラグビーの強化・普及を通じて社会に貢献する」というミッションを持つラグビー協会が、今回どのような思いを持って外部人材の募集に踏み切ったのか。ビジネスの場がラグビー界に変わった日本ラグビーフットボール協会戦略室長の福島弦氏、戦略室長代行の野田大地氏にお話を伺いました。

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募集期間:2019年5月30日(木)〜 2019年6月26日(水)

本ページの求人は、「プレミアムステージ」をご利用でなくても、ビズリーチ会員であればどなたでも応募が可能です。

ラグビーワールドカップ日本開催、協会設立100周年の、その「先」へ

戦略室長/福島 弦(写真右)
戦略室長代行/野田 大地(写真左)

――まずは、お二人が所属されている「BEYOND2019 戦略室」が立ち上がった経緯について教えていただけますか。

福島:スポーツ界最大の番狂わせと言われた南アフリカ代表を破った2015年ラグビーワールドカップから4年。ついに今年、アジア初のラグビーワールドカップがこの日本で開催されます。前回大会から積み重ねてきた準備が花開く集大成としてのイベントであり、ラグビーを日本の文化・生活に根付かせるためのチャンスが、いよいよ到来します。

私たち日本ラグビーフットボール協会は、今回のラグビーワールドカップはある意味「始まり」だと思っております。大会を通じて生まれた熱狂が、大会後に如何にこの国に定着していくか。私たちは、2019年のその先を見据えて、日本ラグビーのさらなる発展・拡大を目指すべく「BEYOND2019 戦略室」を設置しました。

――ラグビーワールドカップをいかに盛り上げるかだけではなく、2019年のその「先」が重要であるということですね。

野田:その通りです。日本ラグビーフットボール協会では、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京五輪にかけての戦略を立てています。今年のラグビーワールドカップは、日本ラグビー界最大のイベントですが、この歴史的イベントを経て、次の10年間をどうデザインしていくか。長期的、そして多角的な視点に立って物事を推進していく力が求められます。

福島:私たち日本ラグビーフットボール協会は、「日本ラグビーの強化と普及を通じて、人々を豊かにし、社会の発展に貢献する」というミッションを持つ組織です。日本ラグビーの象徴である桜のエンブレムを付けた「ブレイブ・ブロッサムズ」(勇敢な桜の戦士)という愛称の男子15人制日本代表を始め、競技人口の拡大からファン層の拡大まで幅広い業務に取り組みます。

特徴として挙げられるのは「世界への挑戦」というキーワードになるかと思います。事業の面においても、普及の面においても、そして何より各カテゴリーの日本代表の強化という面においても、世界トップレベルを目指しながら、ラグビーのグローバルスポーツ化をリードしていこうという想いで取り組んでおります。

さらに、2026年には日本ラグビーフットボール協会が設立100周年を迎えます。一般的にスポーツビジネスに携わる職業を「ドリームジョブ」と呼ぶこともありますが、ここまで貴重な機会に巡り会える「ドリームジョブ」はまずないのではないでしょうか。

活躍の舞台はラグビー界へ

――もともとお二人はラグビー界へ転身し、今の立場にあるとお聞きしています。これまでの経歴やキャリアをお聞かせください。

福島:前職はマッキンゼー・アンド・カンパニーに5年間勤務していました。高校から始めたラグビーというスポーツに魅了されて以来、「自分の人生のなかで、いつかラグビーに貢献できるような仕事がしたい。」と高校生の時から思っていました。そうしたなかで、ラグビーワールドカップが2019年に日本で開催されることになったことが、実際にラグビー界への門をたたく大きなきっかけとなりました。

2015年から、世界最高峰のプロラグビーリーグ「SUPER RUGBY」に参戦するSUNWOLVESの創業メンバーとして2年ほど携わった後、公益財団法人ラグビーワールドカップ組織委員会のレガシー関連の業務に就き、2019年4月より日本ラグビーフットボール協会の戦略室長として働いています。私自身元々はビジネスバックグラウンドを持つ人材として4年間ラグビーの仕事に取り組んできておりますが、今後も、ラグビー協会にさまざまなバックグラウンドを持つ方に来ていただくことが、協会として継続的に発展していくために必要であると考えています。

野田:私がラグビーの世界に飛び込んだのは2016年11月でした。前職ではゴールドマン・サックス証券でアナリストをしていました。自分のなかではアナリストとしての仕事を一つの区切りまでやりきった感覚もあり、次はまったく違う仕事に挑戦しようと思っていたなかで、SUNWOLVESのビジネス部門における人材募集のお話をいただいて、プロチームの運営に携わってきました。

前職時代、証券会社のアナリストとして「1」という数字を見ると、大抵1Billion、10億円、を意味していた金融の世界から、こうしてプロラグビーチームの運営の仕事に移ったわけですが、お客様、ファンの皆様の反応を目の前で見て、試行錯誤しながらチームの事業運営をしてきた経験は大変エキサイティングでした。そうした経験をもとに、2019年4月に日本ラグビーフットボール協会に籍を移しました。

ビジネスのフィールドで、「成長」「勝利」を体現していく

――「BEYOND2019 戦略室」に組織外からビジネスプロフェッショナル人材を募集するに至った背景をお教えいただけますか。

福島:まず初めに、外部環境の急速な変化への対応という背景があります。アジア初のラグビーワールドカップを経た後で、如何にラグビーが世界的なスポーツとして日本で広がっていくか。インターネットを中心とする配信権やスポーツ×ITの技術・産業革新を如何に収益化につなげていくか。スポーツ庁の推進するスタジアム・アリーナ構想等のなかで、如何にラグビーを、スタジアムを中心に地域活性化の起爆剤とするか。スポーツ界全体の急速な変化に対応することが必要とされています。

もう一つは、やはり外部人材の採用を通じた、新しい組織文化作りかと思います。日本のラグビーは、100年近い伝統を持っているがゆえに、伝統を重んじる文化があります。先輩ラガーマンたちが築いてきた伝統を大切にしながら、新しい時代に向けての変革に挑んでいくためには、外部からプロフェッショナルな人材に来ていただく必要があると思います。

野田:ラグビー日本代表、SUNWOLVES、そして日本ラグビーフットボール協会には共通項があると思っています。それは、いずれも「決してはじめは強くなかった組織」であること、そして「世界を目指していること」です。ラグビー日本代表は、ラグビー史上最大の番狂わせとも呼ばれる南アフリカ戦を経て明らかに強くなりましたし、SUNWOLVESも「SUPER RUGBY」参戦後、年を重ねるごとに勝ち星を増やしています。

ラグビーに対する世間の関心も高まり続けるなか、ラグビー協会もいかに強い集団となっていくか。選手たちがフィールドで表現する「勝利」や「成長」を、私たちはビジネスの世界で体現していく。立場は違っても目指す先は同じ。その思いに共感していただける方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。

ラグビースタジアムでの感動と興奮が、次の改革の原動力に

――「BEYOND2019 戦略室」の一員として、具体的にはどのような業務を担当していただくことになるのでしょうか。

福島:ラグビーワールドカップ2019日本大会以降で、国内外でさまざまな動きがあります。ワールドラグビーという世界統括団体が推進する新しい大会の構想。日本代表の次の10年に向けた事業化・ブランディング。国内のリーグの発展的改革・大学ラグビー改革。これらの事案はどれも戦略的な意思決定が必要になる事案です。他のスポーツや海外のラグビーユニオンの事例をリサーチしたり、国内のステークホルダーと議論を進めたりしながら、課題の抽出や取るべきアクションを検討していきます。

野田:業務内容は多岐にわたります。戦略室メンバーといえども「戦略を立てれば終わり」ではなく、自ら汗をかくことが必要になります。実際に戦略立案と共に、国内外のステークホルダーと議論や交渉を重ねながらお互いにウィン・ウィンの関係を築いていく実務スキルが必要になります。徹底的に思考と行動を重ねる必要があります。

福島:前職のコンサルタントの仕事は、正に「組織を外から変える」という仕事でした。今回の戦略室の仕事は、「中から変革していく」という仕事になります。一つ一つの業務を適切にこなしながら、ビジョンを持って次の指針を作っていく、そういった仕事の進め方が必要になると思います。

「組織の中の人」として主体意識を持って、一つ一つの課題に向き合いながら、進むべき道を検討しアクションを起こしていくとどうしても難しい壁に直面することもあります。これまでのラグビー界での4年間のなかでも幾度もそういった場面に自分自身が直面することがありました。

それでも、ラグビーのスタジアムの熱気や迫力を見ると、悩みはすべて吹き飛んでしまう。満員のスタジアムの圧倒的な熱量を、自分が組織のなかの人間として感じられることは、大変な感動があります。

野田:今、この瞬間に私たちが手がけている仕事が、今のファンはもちろん、将来のラグビー日本代表を目指す子どもたちへとつながっているという実感はあります。「ドリームジョブ」という言葉のとおり、まさにそうした夢のある仕事だと思います。

日本から世界へ。日本ラグビー界の「次の100年」に向けて。

――今回の募集において、不可欠な経験や要素などはありますか。

福島:まず前提として、スポーツにおけるビジネス経験は一切問いません。ラグビーあるいはスポーツを通じて、社会に貢献していくという熱い情熱を持っている方とぜひご一緒できればと思っております。日本のラグビーは「世界に挑戦する」という立場にあります。日本からアジア、そして世界へ、という視点を持って日本ラグビー界の発展を推進できる人を求めます。

野田:私たちもそうですが、決して事業経験やスポーツビジネスに携わった経験が豊富だったわけではありません。一方で、コンサルティングファームや金融会社での経験やマインドセットを生かせた部分も多くあると感じています。

仮説を数字で検証するといった論理性や聴衆の心を動かすプレゼンテーション力、大をなすために小をきちんとやりきる粘り強さなどは、これまでのビジネス経験が土台となって培われたものだと考えています。

福島:繰り返しになりますが、ビジョンや夢を掲げて、周りの人をポジティブに巻き込んでいくことができる人にぜひ入っていただきたいと思っています。「スポーツには世界を変える力がある。(Sport has the power to change the world.)」というのは、1995年の第3回ラグビーワールドカップを開催した南アフリカの、当時の大統領ネルソン・マンデラさんの言葉です。ラグビーという一つのスポーツを通じて「夢」を語り、それを具体化していける人とぜひ一緒に働きたいと思います。日本ラグビー界の「次の100年」に向けて、変革をリードしていくリーダーを求めています。

今こそまさに、ラグビーの世界に挑む最高のタイミング

――今、ラグビーの世界に身を投じる醍醐味とは何でしょうか。

野田:ファンを増やし、国内リーグを活性化させ、ラグビーワールドカップを契機に日本各地に誕生するラグビー専用スタジアムを地方自治体と一緒に活用していく。ラグビーを起点にして、地方経済を盛り上げていくことも私たちの役割の一つです。だからこそ私たちは、ラグビーを通して経済的にも大きなインパクトを残すことができるのです。

ラグビーの世界には、まだまだこうした可能性が数多く秘められていると思っています。

福島:ラグビーワールドカップまで残りわずかということで「今からでは遅いのでは」と思われる方もいるかもしれませんが、今こそまさにベストタイミングです。ラグビーワールドカップ2019日本大会はまさに新しい時代のスタートの年になります。

日本ラグビーをさらに盛り上げながら、「次の100年」を創造していくために、ぜひ力をお貸しください。

募集職種

  • 【BEYOND2019】戦略室マネージャー公募
    • 事業企画・事業統括 経営企画・経営戦略 新規事業企画・事業開発
    • 東京都

    日本のラグビー界では、2019年にラグビーワールドカップ、2026年には日本ラグビーフットボール協会創立100周年を迎えるなどかつてない歴史的なイベントが連続して控えています。 初の自国開催となるラグビーワールドカップ2019を成功に導くのはもちろんのこと、ワールドカップをきっかけとしていかに変革を進められるかが、今後の日本ラグビー界の命運を握っていると言っても過言ではありません。 今回、ワールドカップ後を睨んだ特別プロジェクトチームとして2019年4月に当協会内に立ち上げた「BEYOND2019 戦略室」において、ジャパンラグビーの事業化・国際化・ブランド化を進めていただく戦略室マネージャーを募集することになりました。 【仕事内容】 ・戦略策定、および実行業務全般 ・現状ビジネスの分析(チケット,協賛,放映,マーケティング,ブランド等) ・海外プロラグビーリーグ・海外ラグビー協会との協議・交渉ならびにベストプラクティスの分析業務 ・日本代表のリブランディングや国内トップリーグの発展的改革 ・各種経営会議への資料作成等、プロジェクト進行管理業務 【部署体制】 ・3名の戦略室体制で、室長1名含め3名体制となります。 ・レポートラインは戦略室長となり、戦略室は専務理事直轄の部署となります。 【主な外部ステークホルダー】 ・ワールドラグビー、および海外のラグビー協会 ・トップリーグ、チーム、企業 ・広告代理店、協賛各社 ・国内地域ラグビー協会