転職・求人情報の詳細をご覧になる場合は会員登録(無料)が必要です
| 部署・役職名 | 計算流体力学(CFD)アナリスト |乱流・多相流・極低温流体を扱い、CFD解析のスペシャリストへ |
|---|---|
| 職種 | |
| 業種 | |
| 勤務地 | |
| 仕事内容 |
【ITER機構とは】 ITER(イーター)機構は、「地上に太陽を生み出す」核融合エネルギーの実現を目指す国際機関です。 核融合は太陽や星のエネルギー源であり、化石燃料に代わる持続可能でクリーンな次世代エネルギーとして期待されています。 2007年に設立されたITER機構は南フランスに拠点を置き、日本を含む世界33カ国が参加する人類史上最大規模の国際科学プロジェクト「ITER計画」を推進しています。 日本はエネルギー安全保障の観点から主要メンバーの一つとしてこのプロジェクトを支援しており、現在、日本人約60名を含む1,000人超の技術者・研究者が働いています。 【募集背景】 ITER計画は現在、設計、建設、試運転、運用の各フェーズを進行しており、それぞれのフェーズで高度な技術的検証が求められています。 特に今回募集するCFDアナリストは、核融合炉内の複雑な流体現象を解析し、設計の妥当性検証や安全性評価を担う重要なポジションです。 乱流、多相流、極低温流体、熱伝達など、多様な流体現象のモデリングを通じて、ITER機構と各国機関のエンジニアリング・安全活動を技術的に支援します。 フランス規制当局への対応を含む原子力安全性評価も担当するため、CFD技術と原子力工学の両方の知見を持つスペシャリストを求めています。 【業務内容】 ■ポジションの特徴 CFD解析の実行だけでなく、解析手法の開発、品質管理、他のエンジニアへの技術支援まで担う「CFD技術のスペシャリスト」としての役割です。 核融合炉という極めて複雑なシステムにおける流体解析を通じて、以下のような多様な業務に携わります: ・ITER機構、各国機関、サプライヤーで使用するCFD解析手法の開発と導入推進 ・共通で使用できるCFD解析モデル・ツールの開発と管理 ・フランス規制当局対応を含む原子力安全性評価 ・CFD解析の品質管理と他のエンジニアへの技術支援 ■具体的な業務内容 ・計算流体力学(CFD)分析の方法論の定義・開発し、IO、DA(各国内機関)、サプライヤーにおけるCFD 分析プロセスの実装 ・ IO チームや DA が共通で使用できる CFD 解析モデルまたはツールの開発、プロジェクトの進行に合わせた使用状況と妥当性の追跡 ・CFD解析・制御(負荷の定義および設計基準に対する評価サポートのため) ・契約の調達と管理、他の CFD アナリストの作業フォローし、関連する成果物が必要な品質、コスト、スケジュールの基準を満たしていることの確認 ・ITER プロジェクトで承認された CFD 解析ソフトウェアの制御、使用、定義をサポートします ・CFD 解析モデルが ITER 解析モデル データベースに適切にアーカイブされていることを確認します ・異なるシステムおよびコンポーネント間の負荷データの一貫性検証 ・フランス規制当局からの質問回答サポート含む、エンジニアリング部門と安全部門をサポートするための原子力安全性および熱水力学的解析 【得られるキャリア価値】 1.世界最先端の流体解析技術の経験 乱流、多相流、極低温流体、熱伝達など、多様な流体現象を扱うことで、CFDアナリストとしての専門性を高められます。 さらに核融合技術は、流体力学、熱工学、機械工学、原子力工学、材料工学など、あらゆる工学分野を統合した「総合技術群」です。 CFD解析を通じて、自身の専門性を深めながら、隣接する多様な工学分野への理解を広げることで、将来のテクニカルリーダー、プロジェクトマネージャーとしての基盤を築けます。 2.グローバルな専門性の獲得 ・世界最先端の核融合技術プロジェクトの実務経験 ・33か国が参加する国際プロジェクトマネジメントの実践知 ・1,000名超のエキスパート集団での協働経験 3.日本でのキャリア選択肢の拡大 帰国後は以下のような多様なキャリアパスが開けます: ・研究機関・大学: 日本の核融合研究機関(量子科学技術研究開発機構、大学等)での研究職・技術職 ・グローバル企業: 国際機関での実績は、グローバル企業や他の国際プロジェクトへの転身にも有利 ・民間企業: 大規模プロジェクト経験は、エネルギー関連企業やエンジニアリング企業の技術管理・事業開発ポジションでも高評価 ・技術コンサルタント: CFDと原子力安全の両方の知見を持つスペシャリストとして独自のポジション確立 官民を往来するキャリア形成により、市場価値を大きく高められます。 4.社会的インパクトの創出 ・エネルギー問題解決という人類共通の課題への直接貢献 ・次世代に引き継がれる技術開発の最前線に立つ経験 ・日本の科学技術外交における重要な役割を担う ・これまでの専門性を活かしながら、社会貢献度の高い仕事に挑戦できます ■働く環境と待遇 ・世界水準の待遇: 優秀な人材を国際的に集めるプロジェクトにふさわしい報酬体系 ・ワークライフバランス: フランス基準の労働時間・休日制度により、充実した余暇を確保 ・国際公務員の優遇措置: 所得税の優遇措置あり ・素晴らしい生活環境: 南フランス・プロバンス地方の美しい自然と歴史的建造物に囲まれた環境 【受入体制】 ITER機構は機構長のもと、6部門・約1,000名で構成されています: ■所属部署:Engineering Services Department(Nuclear Safety Engineering Section) ■ 入社時のサポート ・赴任手続き支援:ビザ取得、住居探し、現地での各種手続きをサポート ・オンボーディング:入社時研修、メンター制度により円滑な立ち上がりを支援 ・語学サポート:業務は英語ですが、フランス語講座も提供(希望者) ・家族支援:子女教育(国際学校EIPACAへの優先入学)等 ■ キャリア開発 ・定期的な評価面談とフィードバック ・国際学会・研修への参加機会 ・他部門との連携プロジェクトを通じた幅広い経験の獲得 |
| 労働条件 |
▼雇用形態:契約職員(任期付き正職員) ※基本5年間の任期で『更新制度』があります。 ▼勤務地:13067 Saint-Paul-lez-Durance France 風光明媚な「南フランス」です(マルセイユ空港から70kmほど) ▼勤務時間:週40時間勤務(例 8:30-17:30 お昼休憩1時間) ▼給与(P2グレード):年収1,200万円(税引き後手取り額) ※「Take home salary」という、所得税・医療/死亡/傷害保険・年金・内部税が差し引き済みの『年間手取り額』です。 ※給与は現地通貨(ユーロ)で支払われます。表示の日本円は1ユーロ=180円換算です。 ※諸手当は別途支給されます(配偶者手当、扶養手当、教育手当)。 ▼待遇・福利厚生: <保険・年金> 医療保険、死亡・障害保険、年金基金 ※ITER機構独自の保険・年金システムです。 <ITER職員の特権・免除> ・所得税の免除 ・家具や身の回り品の免税輸入 ・配偶者及び未成年の同伴子供について、労働許可証の免除 <福利厚生> ・着任時・帰任時の旅費の払い戻し ・引っ越し費用の払い戻し(上限金額有り) ・着任手当(契約期間が2年以上に限る) ・Welcome Office支援(ビザ取得支援、住居手配支援、仏語講座等) ・自己啓発のためのトレーニング、能力開発の機会あり ・カフェテリアあり ・コンシェルジュサービスあり(クリーニング、郵便など) ・スタッフつながりによるスポーツ、カルチャーアクティビティ ・銀行サービスあり ・ITERサイト駐車無料 ・通勤バスあり(自家用車なしで通勤可能) ▼休日休暇: ・週休2日制(土日休み) ・年間24日の有給休暇 ・母国に帰省するための追加有給休暇付与(日本は6日) 【応募方法】 ■本求人の応募締め切りについて 本求人の応募締切は日本時間2026年1月12日(月)7時50分(※フランス時間2026年1月11日(日)23時50分)となります。 ※余裕を持ったオンライン応募の完了をお勧めします。 ■ 最新募集ポジションの確認 ITER公式サイトで職務記述書(Job Description)をご確認ください: 各ポジションの「Key Duties & Responsibilities」には、具体的な業務内容が明確に記載されています。 ■ ITER日本国内機関のサポート(ITER国内機関のプレエントリー後) ・新規公募案内 ・応募書類添削 ・面接トレーニング(書類選考通過者に限る) ・ITER職員公募関連イベント案内 【確認事項】 応募先および本業務は、ITER機構となりますが、応募までのやり取りはITER機構日本国内機関窓口と行っていただきます。 ※日本国内機関窓口が応募支援に携わりますので、本求人に関するお問い合わせに関しては当社およびITER日本国内機関への個人情報提供を同意のうえお願いいたします。 |
| 応募資格 |
【必須(MUST)】 ・ITER参加国の国籍を有すること・英語で業務ができること (ITER機構職員の半数以上は英語が母国語ではなく、ネイティブレベルの流暢さは必須ではありません。) ・流体力学またはその他の関連分野での修士号または同等の資格 (要件の学位は、同様の職務に関わる豊富な専門経験・関連分野での追加のトレーニング証明書で代用できます) 【歓迎(WANT)】 ・計算流体力学(CFD):解析、レビュー、調整に関する実績のある経験。CFD および熱解析のための解析方法論と手順の知識・流体力学: 複雑な流体の流れの問題を解決するための原理、数値アルゴリズム、およびソフトウェア ツールを用いた経験 ・多様なエンジニアリング アプリケーションで、乱流、多相流、熱伝達、燃焼などのさまざまな流体の流れのシナリオモデル化の経験 ・ジオメトリの準備やメッシュ生成などの前処理タスク、およびシミュレーション結果の視覚化や解釈などの後処理タスクの経験 ・ソフトウェア: ANSYS Fluent、CFD 解析ソフトウェア (例: OpenFOAM、CFX、STAR-CCM+ など)の使用経験 ・プログラミング言語: C++、Python、MATLABの知識 ・原子力プロジェクトにおける CFD 分析力 ・原子力の安全性と規制要件に関する知識 ・多相および極低温システムの分析力 ITER機構では、実に様々な国籍の人が共に働いています。 多様性を受入れ、チーム精神をもって、より良い文化を創り出して仕事を進めていくのがITER機構です。 1,000名以上の各分野のエキスパートたちが参画する国際研究者集団の一員として、国籍の壁を飛び越え、 ITER Values(Collaboration, Accountability, Respect, Excellence:CARE)を共有し国際協力ができる方を求めています。 |
| アピールポイント | 海外事業 完全土日休み フレックスタイム |
| リモートワーク | 可 「可」と表示されている場合でも、「在宅に限る」「一定期間のみ」など、条件は求人によって異なります |
| 受動喫煙対策 | 喫煙室設置 |
| 更新日 | 2025/12/10 |
| 求人番号 | 6219934 |
採用企業情報
- ITER機構
-
- 会社規模非公開
- エネルギー
-
会社概要
【設立】2007年10月24日
【代表者】Pietro BARABASCHI
【従業員数】1,094名(2025年8月時点)
【本社所在地】Route de Vinon-sur-Verdon CS 90 046 13067 Saint Paul-lez-Durance France
【事業内容】
ITERプロジェクトは、平和目的のための核融合エネルギーが科学技術的に成立することを実証するために、人類初の核融合実験炉を実現しようとする超大型国際プロジェクトです。
多国間の国際約束であるイーター国際核融合エネルギー機構設立協定により独自の法人格を有する国際機関であるイーター機構が設立され、同機構が核融合実験炉「イーター」を建設、運転することとなりました。現在、フランスのサン・ポール・レデュランスにイーターを建設・組立中です。
参加極は日本、EU、米国、韓国、中国、ロシア、インドで、2007年10月にイーター設立協定は発効しました。
転職・求人情報の詳細をご覧になる場合は会員登録(無料)が必要です