広報が、メディアを通じて効果的に情報を発信する業務であるのに対し、プロモーションは、つくば市のブランディングにつながる「何か」を見つけだし、対外的にアピールしていくいわば「攻め」の姿勢が色濃い業務です。いずれの業務もつくば市のファンを増やすことを目指しており、プロモーションプランナーはこの両方に携わることができます。「つくば、ホンモノ！」というつくば市全体のブランドスローガンを掲げ、さまざまな活動を推進しています。

つくば市のPR強化にあたり、主に取り組んでいることが3つあります。1つ目は、働く職員の意識を変えること。職員一人一人に、日頃から自身や部署の仕事ぶりをアピールするという認識を持ってもらい、PR担当としても活躍する風土づくりを進めています。2つ目は、職員と同様に、市民からもつくば市をPRしてもらえるようにすること。学生や公務員、研究者など、毎年1万人以上の方が転出入するつくば市ですが、住む場所が変わっても「つくばは良い街だったよ」とつい話したくなるような、愛着が持てる街であることを知ってもらうための施策を展開しています。そして3つ目は、メディアを活用した積極的な情報発信です。以前は、つくば市に関する情報は地域に限定した記者会だけに開示していましたが、最近はテレビや雑誌、専門誌など、さまざまなメディアを通じて広範囲に届けることを意識しています。

あるイベントでお会いしたご夫婦からは、全国転勤を繰り返して日本中を巡ってきたなかで、一度赴任したつくば市にすごく良い印象を持ち、定年後、つくば市に家を建てて住んでいるというお話をうかがいました。私たちが目指すのは、まさにこういうファンを草の根的に増やしていくことだと考えています。

私の両親も20年ほど前につくば市に家を建て、私もつくば市から都内の広告代理店まで通勤していました。しかし、両親が体調を崩してしまい、それをきっかけに通勤時間やワークライフバランスなどを見直し、実家の近くで働こうと考え退職。そんな矢先、市の広報紙でつくば市のプロモーションマネージャーの募集を知り、今はつくば市の職員として働いています。周囲からのサポートも手厚く、仕事と介護を両立できる恵まれた環境です。今後も、魅力あふれるつくば市を盛り上げるために、自分の力を発揮していきたいですね。