前職は流通業界のSEとして、発注・在庫管理システムを担当していました。エンジニアとしてのキャリアステップは着実に踏んでいる実感はあったものの、どれだけ懸命にシステムを開発しても、その影響範囲は“ある店舗の業務担当者の人が少し楽になる”程度。「ありがとう」という言葉もあり、やりがいもあったものの、世の中に影響力のあるサービスが多数存在する中で、私は「もっと多くの人に影響を与える仕事がしたい」と考えるようになりました。

そこで、「多くのユーザーに関わることができるシステム開発を当事者として推進したい」「第三者としてではなく事業会社で新しい発想を形にしたい」と思い、国内有数のサービスを複数運営するリクルートに入社しました。サービスごとにビジネスの進め方もマネタイズも、もちろんシステムも違いますが、何より社会的なインパクトと影響力が大きく、今までに味わったことのない面白さを経験することができています。転職当時はリクルートのIT部門にて、「SUUMO」のシステムリニューアルを担当、その後、分社化に伴うグループ人事システム刷新など、難易度の高いプロジェクトを経験できました。2012年10月の分社後は、リクルートテクノロジーズにて、リクルートの各サービスのID・ポイントを共通化し、他社ポイントと連携するビッグプロジェクトのプロジェクトマネージャーを担っています。

リクルートテクノロジーズは、リクルートグループのITとマーケティングの専門分野に特化した機能会社です。全社的な大規模開発プロジェクトやビッグデータの分析、インフラ基盤の構築・運用、スマートフォンのアプリ開発など、グループ各社のサービスをビジネス検討のフェーズから開発・運用まで一貫して担っています。

現在担当している、ID・ポイント連携の大型提携案件は、開発エンジニアだけでなく、全社を巻き込んだプロジェクトであり、今後のリクルートのさらなる成長基盤となる一大プロジェクトと言っても過言ではありません。

たとえば「じゃらん」を利用して貯まったポイントを「ホットペッパービューティー」などのリクルートグループのサービスで利用できるようになっています。それに加えて今回の提携案件によって、提携先の幅広いサービスで使えるなど、「より快適なプラットフォーム」として利用いただけるようになり、今までリクルートで提供できていないサービスにも広がっています。このように、より多くのユーザーにさらなる利便性を追求できる無限の可能性を秘めていると感じています。

私は、リクルートに入社するまで、社会的インパクトが大きく、自分自身も成長できる、ビジネスパーソンとしてこんな理想的な環境があることを知りませんでした。

システム開発というバックグラウンドを持つ即戦力の方はもちろん、リクルートの事業に企画・戦略から関わりたい方や、世の中に大きな影響を与えたい方には、最高のステージだと思います。