自分たちが好きなことをやろう――。

この思いを原点に、実業家の孫泰蔵と私（加地邦彦：写真）が共同で立ち上げたのがレモネードです。テーマは「IT×スポーツ」。トライアスロンと自転車というお互いの趣味から、まずはサイクリングやランニングがもっと楽しくなる、自分たちが本当に欲しいと思うWebサービスを作ることからスタートしました。

妥協は一切せず、ユーザー目線に徹底的にこだわって試行錯誤を重ねるうちに、Webサービスを最大限に生かせる製品も自分たちで作り始めました。スポーツに特化したウェアラブル端末の開発です。近日公式発表しますが、某海外大手メーカーから10億円の資金と製造面での人的支援をいただき、最先端技術を駆使した、世の中にない革新的な製品を作っており、今夏に初リリースする予定です。

ゼロからウェアラブル端末を開発するにあたり、連動するWebサービスの内容も刷新することになりました。核となるのは、スポーツ上達のための「コーチング」機能。コーチングは通常、他人から受けるものなので、お金がかかるうえ、時間と場所の制約もあります。しかし、私たちの開発したウェアラブル端末とWebサービスを使えば、そうした制約をほぼ受けることなく、いつでも、どこでも、誰でも、気軽にコーチングを受けながらスポーツを楽しめるようになります。また、コーチングによって、間違った動きに起因するけがの予防も期待できるのです。

ウェアラブル端末の開発とコーチング機能の品質向上のために注力しているのが、第一線で活躍するアスリートやコーチと行う研究です。自転車の元日本代表ライダーや10,000メートル競争の日本代表、トライアスロンのコーチのほか、最近では、湘南ベルマーレサイクルロードチームと提携。トップアスリートからジュニアまでの幅広いデータを科学的に分析し、スポーツシーンに革新をもたらすような製品開発とWebサービス作りを進めています。

製品とWebサービスの研究開発は日本で行いますが、端末の製造は台湾。そしてマーケティング機能は欧米に集約し、初めから世界をマーケットに勝負します。Webサービス作りと同時に、最先端技術を駆使したモノ作りを、自分たちの思いのままに推し進められる会社は、世界でも類を見ません。しかも、大好きなスポーツ分野で、世界市場で勝負できる。この挑戦にやりがいを感じていただける、ビジネスプロフェッショナルをお待ちしております。