エンジニアにはさまざまなタイプの方がいますが、当社は「愛着を持てるものづくりがしたい」「自社製品を磨いていきたい」という人にフィットすると思います。SIerなどで開発現場を転々としていると、自分がつくったものがどう育っていくのかを見届けることがなかなか難しいですが、当社であればどれだけの方に利用され、売り上げに貢献しているかが常に明確にわかります。上からの指示通りに業務を進めるのではなく、「こんなことをやってみたい」「新しい技術を試してみたい」といった積極的なチャレンジを希望される方には、非常に良い環境だと思います。

例えば、NoSQLの活用には、ここ2～3年で特に力を入れています。不動産情報は項目の追加や削除が頻繁に発生するのですが、各システム間の連携をRDBの機能で行っているため、各システムのDBを一斉に変更しなければいけないのがネックでした。そこで、DBを各システムに持つのではなく、一カ所に集約し、データ操作のAPIを提供する方針に変更しました。一カ所に集約されたDBには、大量のアクセスを処理する能力、拡張性、可用性のほか、特に柔軟性が求められます。そこでNoSQLの採用を考えましたが、トランザクションの管理をどうするかが最大の課題でした。RDBから脱却することを決めた際には、現場のメンバーから「極めて難しい」と言われましたが、今後のビジネス展開を考える上で、これは絶対にやらなくてはいけないこと。最終的にはメンバーたちの頑張りもあって、トランザクション管理機能を持たないDBMSによるトランザクション管理の実現を果たし、最も重要なDBでNoSQLを使えるようになりました。

今後はバッチレスの推進による社外連携処理のシームレス化、当社が公開するAPIの外部公開などを考えています。大変な道のりではありますが、このような、業界全体に影響を及ぼすようなプロジェクトに挑戦できるのは当社ならではであり、他社との大きな違いです。いろいろな持ち味の人が集まって、それを生かし合っているアットホームで、不動産業界を支えるプラットフォームを共につくっていきましょう。