多様なバックボーン(投資ファンド、投資銀行部門、経営戦略コンサルティング、大手法律・会計事務所、政府機関、事業会社等)を持つ20~30代が立ち上げた非営利団体ThinkAct Foundationが、日本の未来をより明るいものにしたいと願い、開催するサミットです。
概要
日時 | 2014年6月22日(日) |
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場所 | 東京都港区六本木6-10-1 六本木アカデミーヒルズ49 タワーホール |
Keynote Speech
株式会社ディー・エヌ・エー取締役ファウンダーの南場智子氏が登壇し、DeNAの未来やこれからの働き方などを語っていただきました。その一部をご紹介します。
登壇者
南場智子(株式会社ディー・エヌ・エー 取締役 ファウンダー)
DeNAで私がこの先10年間で取り組みたいことを「医療・ヘルスケア」、「教育」、「ゲームエンジニアのステータス向上」の3つに定めました。
「医療・ヘルスケア」は、患者やその家族が安心して治療に専念できる社会作りを目指し、「教育」は環境を選ばず活躍でき、失敗を恐れずに挑戦できる人材の育成を目指します。そして「ゲームエンジニアのステータス向上」は、シリコンバレーや北欧、南米など高く評価されている各国と同様に、日本でもステータスを向上させたいと考えています。
これからの社会は、働き方が大きく変わり、言われたことをこなしていれば組織が守ってくれるような時代は終わると感じています。ですから、自分がやるべきビジネスと出会ったなら、リスクを感じたとしても、できるだけ早く行動することをお勧めします。
スタートアップ飛び込み劇場(男の決断編)
Incubate Fund Associateの佐々木浩史氏をモデレーターに、大企業からスタートアップへと転職した3名が、パネルディスカッションを行うコーナー。男性ならではの視点で語り合っていただいた中から、一部抜粋してご紹介します。
モデレーター
佐々木浩史(Incubate Fund Associate)
大きな権限を持ってビジネスができるなら、どのような会社規模であっても変わらないと思います。ただ、大企業に比べるとスタートアップのほうが権限を得やすいことは確かです。
(ミニット・アジア・パシフィック株式会社
代表取締役社長 迫俊亮)
スタートアップの良さは自由なところ。収入に懸念点があったとしても、ライフワークだと感じるものがあれば挑戦すべきです。そのためには、やりたいことと収入との折り合いをつけることが重要です。
(HEROZ株式会社 取締役 浅原大輔)
やりたいことがあるならば、身近な範囲でロールモデルを見つけ、動き出してみることが大切です。一人では出来ないことも、仲間がいれば実現できます。30年後、「これをやった」と胸を張れる何かを残せる生き方をしてください。
(Poin コミュニケーションデザイナー 内田有映)
スタートアップ飛び込み劇場(女の行動編)
株式会社ルクサ管理本部長兼経営戦略室長の瀬尾萌氏をモデレーターに、大企業からスタートアップへと転職した3名が、パネルディスカッションを行うコーナー。女性から見たスタートアップの魅力を語り合っていただいた中から、一部抜粋してご紹介します。
大企業よりもベンチャー企業のほうが、任される仕事が多く成長につながることを実感しています。スピード感のある環境のなかで、自分から提案し、フェーズが変わっていく様子を目の当たりにできるのは楽しいです。
(株式会社ユーグレナ 経営戦略部 広報IRチーム
チームリーダー 安間美央)
転職前は、仕事に没頭できていない自分が不安でした。その点スタートアップは、自分らしく活躍できる環境を自ら作ることができます。何をするかも大切ですが、誰と何をしたいかを考えることが最も大切です。
(株式会社ユーザベース Senior Associate 渡辺恵里子)
若いうちに、失敗も成功もたくさん経験することが大切です。迷ったら自分がやりたいこと、難しいと思えることを優先して下さい。自ら意思決定していく生き方は責任感が養われ、人生のスキルが身につきます。
(株式会社ビズリーチ ビジネス開発本部 クライアントパートナー 丹野羽衣子)
Lightning Talk
スタートアップの経営者4名に、それぞれの事業に懸ける想いを語っていただきました。その一部を抜粋してご紹介します。
東京が世界から愛されることを目指して、訪日・在留外国人と、外国人を案内する機会の多い日本人向けに、日本の伝統文化体験を提供する事業を立ち上げます。現在、そのための仲間を探しています。
(TIMExperience 三鬼紘太郎)
「本とお酒に囲まれて暮らしたい」という個人的な想いで始めた事業ですが、クラウドファンディングを通して、1,737人の方にご支援いただきました。友人宅のような雰囲気を持つ、読書のきっかけを作る場にしていきたいです。
(森の図書室 森俊介)
志高くして開発したプロダクトには、周囲の人々も熱意を持って参画してくれます。カップル専用アプリ「Pairy」や子育て夫婦専用アプリ「Famm」を通して伝えたいのは、恋人や家族といった時代に流されない、普遍的なテーマです。
(TIMERS Co-Founder CEO 高橋才将)
不動産会社に勤務していたとき、不動産とITの組み合わせがブルーオーシャンだと気付きました。Iettyは、適正化された日本最大の引越し探求プラットフォームを構築し、中間コストを削減することで不動産取引の活性化を目指します。
(株式会社ietty 代表取締役 小川泰平)
未来は予測するより、つくる方が楽しい
freee株式会社代表取締役の佐々木大輔氏が登壇し、事業に対する想いや起業についてなど語っていただきました。その一部をご紹介いたします。
登壇者
佐々木大輔(freee株式会社 代表取締役)
freeeは、既に7万事業所に支持されている、全自動のクラウド会計ソフトです。
面倒だった会計帳簿の作成を自動で行い、経理処理の速度を50倍向上させます。会計データをクラウド上で管理することで、ビジネスに新しい価値を生み、会計ソフト業界にイノベーションを起こしています。
freeeを通して、スモールビジネスに携わる人々が、創造的な活動に集中できるようにしたいと考えています。
起業にはリスクを感じる方が多いと思います。しかし、自分の市場価値が高ければ、たとえ起業で失敗しても大きな問題ではないのです。新しいことに挑戦できる人材は、どのような環境にあっても、自らの価値を高められるもの。周囲から多くのことを学び、自ら適応していくという順応性を持てば、そのような人材になれるはずです。
Business is Entertainment
株式会社ビズリーチ代表取締役社長の南壮一郎が登壇し、ビジネスはエンターテインメントであることや、ビジネスパーソンとしての生き方について語りました。その一部をご紹介します。
登壇者
南壮一郎(株式会社ビズリーチ 代表取締役)
ビジネスはエンターテインメント。結果を残すまで諦めず、一生懸命に取り組むことは楽しいもの。
最後までやり切ることは難しいかもしれませんが、自らの情熱が何に向いているかを理解し、自身に眠る可能性に気付けば、やり切れるようになるはず。その際、ベンチャー企業という選択肢を知らずにいるのは勿体ありません。
自らのキャリアに責任を持ち、本当にやりたいことをやろうとする判断を大切にして下さい。
やりたいことを実現させるために、出来る限り多くの人に会って夢を語って下さい。語るほどに夢と自身が磨かれていき、やがてチャンスが訪れます。また、夢の実現には自身の覚悟と仲間が必要です。仲間を集めるために重要なのは、お互いの強みを確認し合うこと。得手不得手を明確にして貢献し合える組織を作っていけば、きっと夢は実現できるはずです。