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未来に投資することこそが、地域活性化の重要な一歩になる
ホンキ系インターンシップ「ホンキ系ガクセイ」を運営するNPO法人G-netは現在、地域中小企業のチャレンジや魅力を地元出身の学生に広く知ってもらうために、数々のインターンシップを企画、運営しています。今回は、熊本県八代市の地元学生を中心にホンキ系インターンシップを展開すべく、インターンシップコーディネーターを広く募集します。
募集にあたって、実際にどのような業務が待ち受けているのか、どんな未来を作ることができるのか、現在G-netにて数多くのインターンシップを手掛けているG-net共同代表の南田修司氏と熊本県八代市にて地域活性化を目指す商工政策課の島田義信氏にお話を伺いました。
熊本県八代市の挑戦とインターンシップで実現する「地域活性化」
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熊本県八代市役所 経済文化交流部 商工政策課
島田 義信
2003年に熊本大学教育学部を修了し、同年八代市役所へ入庁。2010年、商工政策課配属。2年間の公益財団法人くまもと産業支援財団 中小企業支援センター ビジネスマッチング推進室勤務を経て現職。他地域に比べ顕著である、高校卒業時における若年者の域外流出の課題を解決するため、地方創生推進交付金を活用した新事業立ち上げに向け、NPO法人G-netとの連携を開始。地域の魅力ある企業と若者のマッチングに向けた八代圏域ツナガルインターンシップ事業の取り組みをスタート。 -
NPO法人G-net 共同代表/岐阜大学 非常勤講師
南田 修司
2009年に三重大学大学院教育学研究科を卒業し、新卒でG-netに参画。2015年、共同代表に就任。地方随一の実績を誇る長期実践型インターンシップ事業の責任者として、若者と中小企業のコーディネート、大学連携プログラムの企画開発、コーディネート人材の育成に取り組む。2015年度からはUIJターン事業の企画運営などにも従事し、採用や定着支援領域にも力を入れている。地域の魅力的な企業と若者が段階的に出合う仕組みづくりを推進。
八代市の魅力をきちんと伝えたい
島田: 人口約13万人の熊本県八代市は、熊本の南部にある田園工業都市です。九州新幹線や九州自動車道があるので交通の拠点都市として発展してきました。また、八代港があるため、原材料や製品を輸出入できるメリットを活かし、周辺には日本製紙株式会社、YKK AP株式会社、YAMAHA熊本プロダクツ株式会社などの企業があります。
八代市は他の地方都市に比べ、若者の流出が多いのが課題。市内には7つの高校や高専、短大がありますが、進学や就職で卒業生の約7割が市外に流出しています。今回のプロジェクトを推進する商工政策課は、企業誘致や地場企業支援、雇用政策を展開する部署ですが、企業を訪問するなかで、年々深刻になっていくのが「人を採用できない」という声。
もちろん、企業を集めた合同説明会や就職活動応援セミナーも開催していますが、改善は難しい状況です。そこで今回、すでに岐阜県で実績を持つG-netの「ホンキ系インターンシップ」の取り組みに挑戦しようと考えたのです。
若者は地域の中小企業の魅力を知らず、中小企業は採用ノウハウを構築できていない。その両方の課題を解決することを目的に、インターンシップを介して新しいモデルを構築したいと思いました。
「ホンキ系インターンシップ」とは。その意義は何か
南田: 島田さんから八代市の話を聞き、岐阜県と課題は共通しているなと思いました。岐阜県も、高校を卒業した若者は、進学や就職などで多くが県外に流出、その後は就職、結婚などで20代が年間約3,000人流出しています。
そもそも、チャレンジしたい若者のほとんどが選ぶのは「都会」です。地方都市の中小企業でチャレンジしたいという若者はあまりいないでしょう。ただ一方で、「限界集落」のような田舎で挑戦したい人はいます。都会か限界集落かの極端な二極化をしていますが、地方都市の中小企業を盛り上げていくことが、今後の日本にとってすごく重要なことだと思っています。
とはいえ、「右腕人材」と呼ばれるプロ人材が地方都市の中小企業に来るかといえば、それもなかなか難しいこと。企業を中小、大手、ベンチャーというカテゴリで分けると、中小は大手と比較して給与が低く、福利厚生も整っていないように見える。ベンチャーよりも古いイメージがあり、仕事内容の面白さや魅力は伝わりにくい。そんななかで「中小企業を選べ、地元に残れ」というのは無茶な話なのです。
優秀な人材を本当に採用したいと思うなら、大手に引けを取らない給与額を提示すべきで、福利厚生が整っていないのなら整えるべき。それが難しいなら採用に対して本気になり、大手やベンチャーに負けない、逆転を狙える強みを明確にし、どう打ち出すかを考えていく必要があると思っています。
G-netが取り組む「ホンキ系インターンシップ」は、そういう企業努力がある前提で成り立つプロジェクトです。ブランド力のない地方の中小企業に学生が魅力を感じ、授業を減らしたり、休学したりしてまで半年間インターンシップに参加するわけですから、企業側も試されているのです。
何にチャレンジしたくて、どんな若者に来てもらいたいのか。インターン生を受け入れる企業は、「若者を成長させたい」だけではなく、「事業をどう成長させるか」を真剣に考える必要があります。なぜなら、礼儀やマナーなど若者の指導に集中していては、仕事のパフォーマンスや事業の成長に繋がらないから。企業と学生の双方が事業に集中するから、結果として若者自身の成長が加速し、事業の成果も生まれるのです。不思議なもので、若者の成長に真剣に向き合えば向き合うほど、事業について考えなければいけなくなるのです。インターンシップは若者のためだけでなく企業のためにもならないと意味がないと考えています。
インターン生が新規事業を動かす
南田: たとえば、ビリギャルで有名な坪田先生が経営する坪田塾でやっているプロジェクトは、企業100社と提携して高校生に職業教育の機会を与えようとしています。受験教育ではなく、社会で働く、仕事に出会うという教育コンテンツを作り込んで、高校生に提供していくのです。それを企画運営しているのがインターン生。半年で土台を作り、次のインターン生に引き継いでいきます。
また、ある資材加工メーカーは、技術力を生かした新商品としてシャワールームユニットを作って販売したいと考えました。日本には建設用の簡易シャワールームしか売られていませんが、実際には建設現場以外でもいろいろな使われ方をされていることがわかったのです。そこで、より機能面を強化した新たな商品の仮説が出てきました。たとえば、別荘に設置するおしゃれなシャワールーム、企業の福利厚生として工場で働く女性向けのシャワールーム、健康増進をうたうベンチャー企業向けのシャワールーム、夏の快適な自転車通勤も実現できるシャワールームなど。この企業では、こうしたアイデアを、インターンシップ制度を活用して検証していこうとしています。
既存社員がリソースを割くことはできない、社長が時間を割くわけにもいかない、それでも挑戦したい新規事業や別領域へのサービス展開など、企業がやりたいと思っていることはあるはずです。
それらに、ビジネス経験は少なくても熱意がある若者がインターンシップで挑戦する。その若者を生かせるかどうか、半年受け入れて成果が出れば、その企業は熱意のある若者を成長させられる企業だということもできる。半年で若者を戦力化する方法を試行錯誤できる、新規事業の仮説検証だけでなく、若者が育まれる組織作りにもつながる。企業にとっては大変有意義な取り組みではないでしょうか。そして、それだけ真剣に向き合う企業が受け入れることで、若者は普段経験できないようなチャレンジングなプロジェクトに取り組み、多様な経験を積むことができるのです。
インターンは大学生に限ろうとは思っていません。ゆくゆくは高校生や専門学校生にも適したインターンのモデルを作っていきたい。「行く場所がないからこの街に残る」ではなく、「この街が面白いからこの街に残る」という若者を育みたいですね。
インターンシップを指揮するプロデューサーを募集
島田: 日本の超高齢化社会はすでに始まっており、免れることができない現実です。ですから、人口減少や都会への人口流出をどう食い止めるかという視点だけではなく、若者が興味を持って集まってくる地方都市を作りたいと考えています。人が、面白いところ、東京のような都会に憧れるのは当たり前です。たとえば八代市が世界で活躍する人材を育成する面白いフィールドであると自信を持って言えたら、都会や海外と同じくらい面白いチャレンジができると言えたら、環境は大きく変わると思うのです。
そういった考えに共感してくださる方に、ぜひ、八代市の未来を考え、若者が夢を持ってチャレンジする働き方を一緒に模索していただきたい。八代市は地方都市ですから、都会ほど人口の流入はありません。だからこそ必要なのが、新しい取り組みを若者かつよそ者でチャレンジすること。それによって企業を、八代市を、活性化したい。そのためにもまずはインターンシップの取り組みから始め、さまざまなモデルを作っていきます。
10年後、名もなかった中小企業が都会だけでなく海外からも人材を受け入れて、地域産業を海外につなぐ事業を推進していたら、世界中から八代市で働きたい人がやって来るはずです。ローカルがグローバルとつながっていく、その土台をぜひ一緒に作ってみませんか。地方都市の抱える課題をポジティブな視点から解決する、そんなモデルを構築しましょう。
熊本県八代市
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八代市は日本三急流の一つである一級河川球磨川や二級河川氷川の両水系で形成された豊かな土地が広がっており、日本一の生産量を誇るイグサやトマト等のさまざまな農産物が生産されています。
半径150km圏内には九州各県の主要都市が含まれ、九州新幹線新八代駅のほか、九州縦貫自動車道八代ICをはじめ3つのICを有するなど、他の地域にない地理的優位性を備えています。県内最大の国際貿易港「八代港」では韓国との国際コンテナ航路が就航し、九州を結ぶ結節点、南九州の物流拠点、さらには東アジアのゲートウエーの役割も担っています。八代港における大型クルーズ客船の入港は年々増加しており、2017年は70回に達する見通しです。
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