2012年3月に100周年を迎えたJTBグループは、2013年に「JTBグローバルビジョン2020」を中期経営計画に掲げ、グローバルビジネスの拡大に向けて本格的な挑戦へと大きくかじを切りました。それまでのJTBグループは主に国内の旅行事業によって着実な成長を遂げてきました。2000年代初めには売り上げの約9割を国内事業が占めていましたが、2020年には約4割を海外事業によって生み出していきます。

2013年から2015年の3年間は「アジア市場での圧倒的No.1ポジションの確立」というJTBグローバルビジョン2020の達成に向けて約200億円をグローバル事業に投資し、M＆Aやシステム投資、新規拠点の開発などを積極的に進め、「世界発、世界着」のビジネスモデル構築に注力してきました。「世界着」事業の中でもとりわけ訪日事業において、2015年は1970年以来45年ぶりに訪日外国人旅行者数が日本人海外旅行者数を上回るエポックメーキングな一年となり、政府は2020年の訪日外国人観光客の目標人数を倍増となる4,000万人に上方修正しました。日本最大級の旅行会社として「世界発」マーケットで差別化を進めるJTBグループにとって、これら社会情勢の変化はまさにわれわれが見据える方向と一致しています。

2016年からの3年間は、新たにJTBグループに加わった会社とともにDMC（デスティネーションマネジメントカンパニー）ネットワークとして各地域の文化、特性を理解・尊敬しつつ、日本が持つ「おもてなし」の文化と、JTBグループが100年にわたって積み上げてきたノウハウとを融合させ、シナジーを生み出し、グローバルマーケットでのプレゼンスを高めていくフェーズに入っていきます。

JTBグローバルビジョン2020に掲げる「アジア市場での圧倒的No.1ポジションの確立」に向け、グローバル化が加速し、お客様だけではなく、グループ会社、社員のダイバーシティが一層進み、大変革の真っただ中にいるJTBグループ。これまでのやり方に縛られず、「次の100年」を一緒に創っていきたい、そんな思いに共感し、チャレンジしてくれる方をお待ちしています。