入社して以来23年近く、さまざまな業種の案件に包括的に携われる立場で、新たな開発手法を導入したり、大規模プロジェクトをマネジメントし、その成功事例をグローバルに展開しながら業務に当たってきました。大手銀行や生命保険会社の基幹システム再構築、OA機器メーカーの販売管理システムの再構築・グループ内統合など、いずれも数年単位の期間を要する大規模案件です。直近で担当しているものも当社と顧客先合わせて1,000名近いエンジニアが開発に携わる大規模案件であり、これだけのプロジェクトを自ら推進していける環境は、IBMならではだと感じています。

プロジェクトマネージャーとして働く醍醐味（だいごみ）は、大規模案件に関わるにあたり、お客様の業務内容や仕組みだけでなく、それらの背景にある企業理念や経営目標まで学べるチャンスがあること。同じ業種でも、業務の進め方はお客様ごとで異なりますし、こうした違いがお客様の強みや特色につながっていることもままあります。お客様の業務の裏の裏まで理解して、その改善をプロジェクトを進める中で実現していくことは非常にやりがいがあります。当社のプロジェクトマネジメントは、単なるコストや進捗の管理以上に、お客様の声をきちんとヒアリングし、その企業理念や経営目標を達成できるようにプロジェクトプランを具現化していく「プランニング」を大切にしています。

もちろん、適切な計画を立案してプロジェクトを成功させるためには、業務知識はもちろん、テクノロジーにもきちんと精通していなければなりません。IT業界の慣習として「マネージャーに昇進すると、現場から離れて技術に疎くなる」というものがありますが、当社ではエンジニアリングに精通したマネージャーが高く評価される風土が根付いており、おのおのが常に知識を高め続けています。近年注目されているWatsonをはじめ、IBMには多彩なソリューションを提供できる土壌があり、さらにはこれらのソリューションを実際に活用したノウハウが世界中から集結しているため、成長には事欠きません。

メインフレームの時代と比較するとIT技術そのものは圧倒的に進歩していますが、技術を扱う人間はまだまだ進歩の余地があります。新規システムの開発やシステムリプレイスのプロジェクト成功率はいまだに5割を超えないといわれていますが、IBMでは成功の「再現性」を徹底的に追求してきました。多くの成功、そして失敗から学んだノウハウはグローバルで共有されます。また、世界有数の巨大プロジェクトを指揮してきた米国本社のプロフェッショナルからレビューを受ける機会もあります。常に自己成長し続けられる環境が、ここにはそろっています。