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パナソニック株式会社

パナソニックの変革を、ITでドライブする

従来のB2Cに加えて、B2Bソリューションビジネスを拡大しつつあるパナソニック。なかでもB2B事業の中核を担う組織と位置づけられているのがコネクティッドソリューションズ(CNS)社だ。このCNS社に、常務 CDO・CIOとして榊原洋氏が入社した。同社のIT改革、およびデジタルトランスフォーメーション(DX)を、榊原氏および実行部隊であるIT革新推進部はどう進めていくのか。そして求められる人材とは。

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募集期間:2019年4月4日(木)〜 2019年5月1日(水)

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榊原氏がパナソニックに転職した理由とは

パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社 常務 CDO・CIO/榊原 洋(右)
パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社 IT革新推進部 部長/河野 昭彦(左)

「正直、自分がパナソニックに入社するなんて想像していませんでした」。榊原洋氏は笑顔を浮かべつつこう語る。それでも入社を決意したのは、彼が「私のメンター」と呼んではばからない、CNS社社長・樋口泰行氏と一緒に働きたいという思いからだった。実は樋口氏は、榊原氏が新卒入社したボストン・コンサルティング・グループでも、転職したアップルでも、留学したハーバード・ビジネス・スクールでも常に榊原氏の先輩。さらに日本マイクロソフトでは、榊原氏は日本法人社長だった樋口氏の補佐を務めていた。縁がつながっている。

「樋口が古巣のパナソニックに戻ってさまざまな変革を仕掛けるのを、大変そうだなあと思って見ていたのですが、当の樋口はますます生き生きと、エネルギッシュになっているのが印象的で。そんな時、樋口に、一緒に変革を推進しているパナソニックの方々に会わせてもらう機会があり、『自分もこの人たちと仕事をしたいな』と強く感じたんです。また、パナソニックは、ものすごい匠の技術や人材を抱えている、ある意味、日本を象徴する企業。そんな企業が今、大きな変革の時を迎えており、自分もその変革に加わることができる。こんなタイミングは、なかなかないとも思いました」

CNS社入社後、榊原氏が就いたのはCDO(Chief Digital Officer)およびCIO(Chief Information Officer)のポジション。CDOとしては同社のDXを進展させることを、CIOとしてはDXを支える同社のIT基盤のデザイン・実装・運用を行っていくことが求められる。「一般的に、CDOは『攻めのIT』を、CIOは『守りのIT』を担当するといわれる。両方を担当するのは珍しいですね」と榊原氏は言う。

CNS社のビジネス戦略に沿ったITを先回りで用意していく

榊原氏のもと、ITの改革およびDXの推進を実行する役割を担うのが、「IT革新推進部」だ。そのミッションを、部長を務める河野昭彦氏は次のように語る。

「従来、社内IT部門は業務システムにフォーカスしてネットワークや基盤整備などの仕事をしていました。一方で、従業員が使うITについてのサポートは今ひとつ弱かった。まずはそこをしっかりやっていきます。全員が使うものだけに、少し効率を上げるだけでも効果は大きいと考えます」

もう一つ重要なのが、「ビジネス戦略に沿ったITの用意」だ。現状のCNS社では、「モノを大量に作って売る」という従来型の家電メーカーのシステムを使い続けている。一方で事業の実態は、モノを単体で売るというよりも「ハードとソフトを組み合わせてソリューションとして提供する」という形に変わりつつある。となると、同社が新しいビジネスに取り組む際に、システムが「足かせ」になりかねない。

「だからこそ今のCNS社のビジネス戦略に沿ったITを用意することが求められるわけです。常に事業の先回りをして、CNS社が今後、『こういうビジネスをしたい』となった際に、『それに合ったITはすでに準備できています』という形に持っていきたい。特に、お客様とのつながりを強めるデジタルマーケティングや、海外の販売会社の受発注システムといったところには、ただちに着手していきます」と河野氏は説明する。

新たなデジタル技術で工場全体の最適化にも貢献できる

さらに榊原氏も、今後行っていくITの改革やDXの方向性について、「守りのIT」と「攻めのIT」の観点から次のように語る。

「まず、『守りのIT』の面で、部分最適のシステムをつなげる、最新のテクノロジーでインフラをモダナイズする、クラウド化を推進する、ツールを最新にするといったことは、地味に見えますが、実は業務を最適化し、組織の底力を上げるのに極めて有用です」

一方、「攻めのIT」については、こう話す。

「例えば今、IoTなどの新しいデジタル技術により、パナソニックがお客様の工場に導入したさまざまな機械のデータが取れるようになっています。これにより、機械が壊れる前に予防的に保全する、精度を上げるためにアップデートをかけるといったことはもちろん、工場全体を1つのシステムと見て、その全体最適化を図ることだって可能になるわけです。そうしたことを実現するIT基盤も、IT革新推進部がリードしつつ整備していきます」

カルチャーとマインドの改革で制約条件を外していく

榊原氏にはもう一つ担当するポジションがある。それが「カルチャー&マインド改革担当」だ。他社でいう「働き方改革担当」に近いが、それよりも、より根底から、CNS社全体の「考え方」「文化」「心持ち」といったものを変革することを期待されている。

「パナソニックは昨年、創業100周年を迎え、その間に『資産』だけでなく『制約』も積み上げてきてしまっていると思います。品質へのこだわりやお客様との信頼関係は間違いなく資産。その一方で、例えば『アジャイルで何かを作ってみよう』とか『パイロット的に何かをしよう』『失敗してもいいから実験的に進めてみよう』といったことに対してはなかなか『じゃあやってみよう』とはならず、そこが制約になっている。こうした制約をどんどん外していくことが求められます。パナソニックの社員には、型にはまらず、ある意味もう少しわがままになってもらってもいいと思いますね」

ただその際、一気に全てを変えるのは違う。パナソニックのDNAの良さは大事にしつつ、みんなで「ここは変えられるのでは」と話し合い、徐々に進めていくべきというのが榊原氏の考えだ。また、「カルチャー&マインド改革」のゴールは「雰囲気の良い職場を作る」ことではない。改革により競争力を高め、時価総額の向上に寄与することが目的だと榊原氏は言い切る。

ワークプレイス改革で新しいアイデアが生まれやすくなった

すでにCNS社では、「カルチャー&マインド改革」の一環として「ワークプレイス改革」を実施。CNS社本社を大阪から東京に移したり、席を全てフリーアドレスにしたりと、さまざまな施策を打っている。

「たくさんのお客様がいる東京に本社を移したことで、お客様の胸元により飛び込みやすくなりました。社外の人といつでも会ってビジネスの話ができるようになりましたし。また、ビデオ通話ツールやチャットツールの活用率も、樋口の社長就任前は数%だったのが、今や98%と、ごく当たり前に使われるようになっています」と榊原氏。

さらに河野氏も「フリーアドレスで人が自然に入り交じる環境になっています。社長をはじめ幹部の個室をなくしたので、樋口もオフィス内をふらっと歩いていて、時には会議に飛び込みで加わることも。オフィスのあちこちで井戸端会議的なものが行われており、そうしたざっくばらんな会話から新しいアイデアが生まれていますね」と手応えを語る。

複数分野にまたがる知見を持つ「越境人材」に期待

IT部門は企業のコストセンターと見られた時期もあったが、今や経営戦略の中枢を担う部署として存在感は高まるばかりだ。さらにCNS社のIT革新推進部ならではのやりがいを河野氏は次のように語る。

「パナソニックは数多くの部署で多様なものづくりをしていて、CNS社のなかだけでもさまざまなビジネスモデルが存在します。我々はそうしたビジネスモデルを鳥瞰できる立ち位置にあり、『こことここのプロセスを組み合わせれば新しいシナジーが生まれる』といったことをつなぎ役として考え、実現できるのが面白いですね」

変革を加速させるには外部の知見の導入が不可欠との考えから、IT革新推進部では現在、キャリア人材の積極採用を進めている。求めるのはIT戦略企画を担当できる人材だ。

スキル的には、CNS社がB2Bソリューションビジネスへのシフトを進めているため、B2Bシステムの構築に携わった経験が望ましい。また、戦略企画担当ということで、求めるのは必ずしも「ITだけ」の人材ではないと榊原氏は言う。

「『ビジネスとIT』『クリエイティブとIT』といったように、複数分野にまたがる知見を持つ『越境人材』に期待しています。多芸多才で幅広い分野に興味があって、変革のなか、ITという観点から戦略企画に携わりたい人にぴったりでしょう」

「大企業の変革」をやりたいという気持ちを重視

一方、マインド的には、特に「大企業の変革」をやりたいという気持ちを重視する。

「CNS社を変え、パナソニックを変え、さらには日本企業を変える。そんな野心的なマインドを持つ方に来てほしい。当社のような大企業で変革の核心に入れるチャンスはなかなかないはずです」と榊原氏は言う。

例えば、コンサルティング会社やITベンダーでITの導入や戦略コンサルティングをやっていた人材が、「外部からプロジェクトを回すのではなく、内部で変革の当事者になりたい」と思った場合、CNS社のIT革新推進部はまたとない選択肢になるだろう。一方、ユーザー企業・事業会社で変革が頓挫してしまい、再度挑みたいという情熱を持っている人も歓迎だ。

「変革を仕掛けている企業はごまんとあるが、完遂している企業は少ない。パナソニックもまだその途上。でも当社はそれを成し遂げる素地がある企業だと思うし、必ず成し遂げたい。そこに貢献してくれる方、一緒に走ってくれる方をお待ちしています」と榊原氏。この熱い呼びかけに心を揺さぶられた人は、きっと活躍できるはずだ。

募集職種

  • B2Bビジネスの推進を支えるIT戦略企画/構想
    • 情報システム・社内SE 業務プロセスコンサルタント システムコンサルタント
    • 東京都 大阪府

    ・B2B事業に適した社内のビジネスプロセス改革を実現するIT戦略の企画・構想・立案 ・社内の各部門およびSIer等と連携したプロジェクト推進を図る上での全体マネジメント 当社でB2Bソリューション事業の中核を担うコネクティッドソリューションズ社では、 「現場プロセスイノベーション」を実現すべく、社内のカルチャー&マインド変革の一環で、 ビジネスプロセスの改革にも積極的に取り組んでいます。 今回、この取組みをさらに加速させるため、ITから支えることができる人材の募集をスタートさせました。 今、まさにデジタルトランスフォーメーションをしている当社でダイナミックな変革を一緒に実現しませんか。

  • グローバルデジタルマーケティングを支えるIT企画/構築
    • CRM 情報システム・社内SE プロジェクトマネージャー(Web・オープン系)
    • 東京都 大阪府

    ・デジタルマーケティングプラットフォーム (B2B Webサイト、マーケティングオートメーション、セールスフォースオートメーション)全体の企画/構想/設計/構築 ・デジタルマーケティングプラットフォームに蓄積されたデータ分析、顧客とのエンゲージメント強化、経営判断へのデータ利活用の推進 当社でB2Bソリューション事業の中核を担うコネクティッドソリューションズ社では、 「現場プロセスイノベーション」を実現する戦略的なデジタルマーケティングを強化しています。 今回その取り組みを加速させるため、それをITから支えることができる人材の採用をスタートさせました。 ITだけではない「越境人材」として、大企業変革の当事者として取り組めるまたとないチャンスです。 社長樋口の下で、意志を持って変革を成し遂げ、次の新しい100年を一緒に担いましょう。