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認定NPO法人ノーベル

NPOの共同代表として、社会を変える「IT×ファンド」の仕掛け人になる

8年連続で黒字を達成し、IT企業との連携も多い、大阪の病児保育のパイオニア、認定NPO法人ノーベル。さらなる事業加速化のためにビジネスセクターから共同代表人材を求めている、代表の高亜希氏、理事の桑田良紀氏にお話を伺いました。

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募集期間:2018年12月20日(木)〜 2019年1月16日(水)

本ページの求人は、「プレミアムステージ」をご利用でなくても、ビズリーチ会員であればどなたでも応募が可能です。

8年で売り上げ規模1.2億円まで成長したNPO法人とは

子どもを産んでも当たり前に働ける社会を目指して

代表/高 亜希

大手旅行会社の関西支社における初めての女性営業職としてキャリアをスタートし、その後も大手人材会社営業と順調にキャリアを重ねていました。そんな時にふと、周囲の働く女性たちが子育てを理由に退職することが気になりだしたのです。調べていくうちに、感染症や発熱など病気の子どもは普通の保育所には預けられず、実家にも頼れないとやむを得ず仕事を辞めねばならないといった問題があることを知りました。そこで、東京で成功していた病児保育のNPOで1年間インターンとしてソーシャルセクターでの働き方や社会課題への向き合い方などを学び、「子どもを産んでも当たり前に働ける社会」をビジョンとして、2009年に大阪でノーベルを立ち上げたのです。

当時はまだ大阪では病児保育自体が認知不足で、利用の問い合わせもなく苦戦しました。そこで前職で上司だった、現在の桑田理事に相談してマーケティングを見直したところ、3年目で事業を黒字化することができたのです。その後も着実に利用者を広げ続け、累計会員数は2,100人以上、病児保育のお預かり件数は今期1万件を超えようとしています。売り上げ規模は2017年度で1.2億円となっています。

行政や人々に働きかけ、社会全体の意識改革を

NPOは全国に約5万件ありますが、1,000万円程度の事業規模のところが多いです。ノーベルのように1億円規模の売り上げをもつNPOは約2%ほどです。この売り上げを実現できているのは、一つには補助事業ではなく、訪問型病児保育という自費のサービスを扱っていることで、利用者への価値提供を突き詰めて考えてきたことがあるでしょう。「病気の子どもを預けてまで仕事をすることに抵抗を感じる」と言っていた親御さんの意識が、1件1件の質の高い保育を通じて「第三者に頼っていいんだ」に変わる、というのも目の当たりにしてきました。ぜいたくではなく「誰もが使える」病児保育を実現するために行政にも働きかけた結果、大阪市淀川区では委託事業として区民が半額以下で利用できるようになり、会員数が5倍以上に。また、大阪は全国で最もひとり親家庭が多い自治体であり、その9割が母子家庭で、その半数が非正規雇用の母親です。そうした家庭向けに寄付を募り、お安く病児保育を提供するプログラムも実施しています。

このように、ビジョンの実現を目指す情熱とビジネスセクターの知見とがバランスよく生かされているのが、ノーベルなのです。

ソーシャルセクターで資金調達や事業拡大のエンジンに

「非営利」であっても、利益は出していい

理事/桑田 良紀

NPOというとボランティアのイメージがあるかもしれません。実際には、適正な事業運営により利益も出していけますし、次の活動や事業展開へと投資もしています。株式会社との違いは、株主配当がないことと、ビジョンに向けて真摯(しんし)に活動できることでしょう。

私はリクルートでキャリアを積み、現在はノーベルの理事として経営目線でアドバイスを行うほか、他の企業の顧問や投資に関わるなど、ビジネスセクターとソーシャルセクターの両方で活動しています。それにより、NPOにビジネスの知見を常に入れ込み、ソーシャルセクターらしさを生かしながら事業の成長や持続性を担保させていくのが私自身の挑戦であり、やりがいです。

今の時代は企業にも社会貢献の姿勢が求められ、社会課題に多くのビジネスの種が見いだせます。そのため両セクターの接点は深まり、ソーシャルセクターに多くの人材や資金が流れ込んでいるのを実感します。セールスフォースなどのIT企業はNPO専用の予算をもってサービスを無償提供していますし、Google主催のNPOを対象にテクノロジーを活用したアイデアを募る「インパクト・チャレンジ」ではノーベルも以前に5,000万円の助成金を獲得しています。

自身のキャリアにおいて、ビジネスとソーシャルの融合を

NPOで社会課題の現場を直接、体感するメリットはビジネスパーソンにとっても大きく、日本でも今後はパラレルに複数組織に関わったり、企業やNPO、行政などのセクターを行き来したりするようなキャリア構築が当たり前となる兆しがあります。

今回、共同代表という責任あるポストをお任せするのも、骨をうずめてほしいわけではありません。1.2億円の事業を次の5億円、10億円のステージへ押し上げるうえで、ビジネスの知見をフル活用していただきたいのです。

そこで、病児保育事業の拡大とともに期待したいのがファンドレイジングです。単なる企業への賛同の呼びかけではなく、ITを活用して個人が楽しみながら寄付をするという仕掛けを作りたいと考えています。たとえば、ゴルフダイジェストがTABLE FOR TWOと行う、スコア管理アプリを利用するごとに途上国への農業支援をサポートできるような仕掛けです。

ノーベルはNPOでありながら、そのように企業や一般社会を巻き込み、新しいものを生み出していける土壌があります。大阪に来ていただき、私たちの事業にどっぷりとつかってください。保育や福祉の経験は不要です。ご自身のキャリアにおいてビジネスとソーシャルの知見の融合を図りたい、そして将来的にまた立場を変えて新たな社会課題やビジネスにチャレンジしたいという野心的な方をお待ちしています。

解決するまで前を向き、寄り添い続けることに専念できる

パイオニアとして世の中を変えていく

大阪における病児保育のパイオニアとして、8年以上走り続けてきました。目指してきた「子どもを産んでも当たり前に働ける社会」には少しずつ近づいています。自分たちの活動姿勢として、解決するまで前を向き、寄り添い続けることを重んじていますが、これを純粋に行えるのは、ソーシャルセクターならではかもしれません。企業であれば、掲げたビジョンより利益が優先されることもあるでしょう。その意味で、ノーベルのビジョンに共感していただければ、そこに集中して活躍できる場があるといえます。

私たちは、人と人が助け合う仕組みを作ろうとしてきて、それがまずは病児保育だったわけですが、次のステップとしてさらに広く、保育・子育て支援の拠点作りや担い手の育成、テクノロジーを用いた「助けて」と「助けたい」をつなぐ仕掛け作りなども構想し始めています。私たちが作るこうした仕掛けから、人と人との助け合いが生まれ、「世の中が変わっていく」という確信があります。病児保育での経験や実績があるから、そう思うのです。

ノーベルは、NPOのなかでもビジネス的な感覚に長けた、希少な存在です。欧米ではNPOが、寄付文化に支えられていることもあり、潤沢な資金と優秀な人材をもって活発に事業運営を展開していますが、日本でもその機運が生まれ始めています。ノーベルもその潮流を加速させていきたいと思っています。

大阪での課題解決は、国内外の各地でも応用可能

今回、共同代表としてお迎えする方にも、新たなファンドレイジングの仕掛け作りなど、パイオニアとしてのチャレンジを期待しています。また、病児保育事業においても、寄付金を原資に低所得層にも利用を広めたり、行政や法人との提携関係を開拓したりと、できることはまだまだあります。まさに「世の中を変えられる」体験です。あなたの活動やアイデアが、10年後の景色を変えるかと思うと、ワクワクしませんか。

そして、このチャレンジを大阪という地方都市で行うことにも意味があります。ひとり親をめぐる問題や子どもの貧困など、社会課題が根深い状態にあるのは、東京よりもむしろ地方なのです。そこで解決が図れれば、日本全国の他の自治体にも応用できますし、将来的にはアジアなど海外でも生かせるかもしれません。

ノーベルでの経験を、あなたのキャリアのなかで生かしてください。企業やNPOや行政といったセクターを軽やかに行き来して、社会が求める価値を提供していけるようなキャリアの積み方のファーストペンギンに、ぜひなってください。

募集職種

  • 【共同代表募集】ビジネス視点でソーシャル課題を解決
    • 経営者・CEO・COO等 事業企画・事業統括 経営企画・経営戦略
    • 大阪府

    私たちは「子どもを産んでも当たり前に働ける社会」の実現を目指して、病児保育事業を中心に活動を行っている認定NPO法人です。 関西NPO 、訪問型病児保育のパイオニアとして設立3年で収益黒字化を達成し、民間企業とタッグを組みながらさらなるサービス拡大を図っており、昨年度の売上はおそよ1,2億ほどの規模になりました。 これまで順調に成長を続けてきましたが、私たちが目指す社会を実現するためには、病児保育に加えてより多面的なサービスを提供していく必要があると感じています。 既存の基盤事業である病児保育サービスの深耕をしながら、新規事業を構築するには資金も人材もまだまだ不足しています。 第2創業期を迎えた今、事業をスケールさせるために代表と2人3脚で経営に携わっていただくビジネススキルを持つ共同代表を募集することなりました。 NPOを取り巻く環境はここ数年で大きく変化しています。 企業がソーシャルセクターと協業し、社会課題からビジネルシーズを見つけサービスを構築するといった流れも加速しており、これまでのNPOの枠にとらわれない斬新な発想による企画や仕掛けが求められています。 5年後10年後に語り継がれるような、「NPOという認識を変える」気概を持った方からの応募をお待ちしております。 【仕事内容】 ・事業全体方針や収益構造の方針立案 ・病児保育事業の事業戦略およびマーケティング戦略策定 ・事業拡大のための資金調達(ファンドレイズ等)の企画・運営 ・社内組織マネジメント 【その他】 ・保育業界やNPOの知識は問いません。 ・基本的には大阪のオフィス勤務となりますが、リモート等を含め柔軟な働き方について相談に応じます。 ・副業、兼業については共同代表としての業務に支障のない範囲で可能です