約3割が、同期との年収差は「500万円以上」
こんにちは、「ビズリーチ年収1000万円研究所」所長の佐藤和男です。
この研究所では、年収1000万円以上のビジネスパーソンに対してさまざまなアンケートを取り、"年収1000万円を稼ぐビジネスパーソンの考え方"を調査しています。
今回は、年収1000万円のビジネスパーソンに同年齢(同期)との年収の差と、2010年・2011年の年収増減についてアンケート調査を行いました。20代~50代のビジネスパーソンの年収差はどのくらい開いているのか、注目の結果をご覧ください。
約3割が、同期との年収格差は「500万円以上」と回答
一番多かったのが、同期や同年齢との年収差が500万円以上という回答で、全回答者の約3割を占める結果となりました。また、一番年収幅が狭かった「50万円未満」は1割以下であることが分かりました。
年収増加組と減少組の二極化が進む?
10年と比較した11年の年収増減の見込みをそれぞれ教えてください。
- 2009年と比較した2010年の
年収増減 - 2010年と比較した2011年の
年収増減の見込み
2年連続で年収の増加者と減少者は2~4割ずつ分かれており、年収1000万円のビジネスパーソンの中でも年収の開きは大きくなっているのかも知れません。
ビジネスパーソンの年収格差は拡大
今回のアンケート結果から、20代~50代のビジネスパーソンの間で年収格差が拡大しているということが分かりました。特に年収1000万円のビジネスパーソンの約3割は、同年齢(同期)との年収差は500万円以上と答えていることからも、年収の二極化が進んでいると言えるかも知れません。
内閣府発表の2011年6月における景気動向の調査によると、「景気の現状は、東日本大震災の影響による厳しさが残るものの、持ち直しの動きがみられる」と、低い水準だった状況から回復してきていることを示しています。とはいえ、震災により甚大な被害を受けた企業や業界が多数存在していることや、今後の見通しが不安定であることからも、ビジネスパーソンの年収二極化は今後も進んでいくのかも知れません。
【アンケート実施概要】
- ・実施期間:2011年6月20日~6月24日
- ・対象:ビズリーチ会員のビジネスパーソン(平均年収1,141万円):1387名
年収1000万円研究所一覧
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今回は、平均年収1000万円超のビジネスパーソンと、20代一般ビジネスパーソンに同じ質問でアンケートを行い、両者の“お金”に関する意識調査を行いました。かかっている時間と得られるお金のバランスを意識することで、年収1000万円のビジネスパーソンのコスト意識に近づけるのではないでしょうか。
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リーブ21を営業開始以来18年間で従業員数約800人、年商約150億円の企業に育て上げた岡村社長。社長自らCMに出演し続けているため、一度はご覧になったことがあるかと思います。今回、岡村社長がリーブ21の次期社長を公募し、ハイクラス人材の転職サイト「ビズリーチ」で募集を行うことになりました。そこで、ビズリーチ代表取締役の南が岡村社長にインタビューを行って参りました。「年収1000万円研究所 特別編」としてお送りいたしますので、ご覧ください。