79%が企業版サマータイムの導入に賛成
こんにちは、「ビズリーチ年収1000万円研究所」所長の佐藤和男です。
この研究所では、年収1000万円以上のビジネスパーソンに対してさまざまなアンケートを取り、"年収1000万円を稼ぐビジネスパーソンの考え方"を調査しています。
今回は、「企業版サマータイム(企業が独自に始業時間を早める制度)」についてアンケートを行いました。クールビズに加えスーパークールビズまでもがビジネスシーンに導入されることとなった今夏の節電対策。さらに、夏の涼しい時間に仕事をしようとサマータイムを導入する企業も増えています。年収1000万円のビジネスパーソンは、この節電対策をどう考えているのか、注目の結果をご覧ください。
サマータイムを「導入した・導入する予定」はわずか8%

導入した・導入する予定 | 8% |
---|---|
導入していない・導入する予定はない | 41% |
検討中 | 20% |
わからない | 18% |
離職中 | 15% |
「導入した・導入する予定」と答えた人が8%と、意外にも企業版サマータイムは導入されていないことが分かります。逆に、「導入していない・導入する予定はない」と答えた人が41%いることから、半数に近い企業がサマータイムの導入を検討していないことが分かりました。
79%がサマータイムの導入を「賛成・どちらかといえば賛成」

賛成 | 43% |
---|---|
どちらかと言えば賛成 | 36% |
どちらかといえば反対 | 9% |
反対 | 7% |
わからない | 6% |
導入している企業が少ない一方、年収1000万円のビジネスパーソンの79%は企業版サマータイムに賛成、もしくはどちらかといえば賛成と考えていることが分かります。
次に、企業版サマータイムに賛成もしくは反対と答えた理由を聞きました
賛成の理由:49%が「余暇や自己啓発の時間拡大につながる」から
電力不足への対応につながる | 73% |
---|---|
将来的にも省エネ・温暖化防止が期待できる | 54% |
余暇や自己啓発の時間拡大につながる | 49% |
企業の経費削減につながる | 40% |
涼しいうちに通勤できる | 30% |
その他 | 6% |
多くの人が選択した回答は「電力不足への対応」や「省エネ・温暖化防止」など電力や環境に関する内容でした。一方、49%が「余暇や自己啓発の時間拡大につながる」を選択しており、節電だけでなく企業版サマータイムを導入することで自分の時間を有効に使いたいと考えていることが分かりました。
反対の理由第1位は「取引先・顧客が対応するかわからない」
取引先・顧客が対応するかわからない | 43% |
---|---|
労働時間・残業が増える | 33% |
時間の設定変更が面倒でコスト増になる | 25% |
生活リズムが崩れる | 21% |
夏場だけだとかえって混乱する | 18% |
その他 | 26% |
サマータイムの導入を反対している人の多くは、取引先や顧客が対応するかわからないと、結局労働時間や残業が増えてしまうのではないかと懸念していることが分かる結果となりました。
それでは最後に、サマータイム以外だとどんな働き方が節電に有効と考えているのかを聞いてみました。
55%がクールビズ・53%が自宅勤務の導入を選択
クールビズの前倒し・導入 | 55% |
---|---|
自宅勤務の導入 | 53% |
夏休みの拡大 | 42% |
フレックスタイム制の拡大 | 42% |
昼寝時間の導入 | 8% |
特になし | 3% |
その他 | 9% |
一番多かったのは55%の人が選択した「クールビズの前倒し・導入」という結果になりました。一方、53%が自宅勤務の導入を42%がフレックスタイム制を選択していることから、働き方そのものの見直しも節電につながると言えるようです。
節電対策が新しい働き方を創出する
夏の電力不足への対応として始まったスーパークールビズや企業版サマータイムの導入。今回のアンケートでは年収1000万円のビジネスパーソンたちの多くが企業版サマータイムの導入に賛成していることが分かりました。
もちろん、ビジネス上就業時間を早めることが困難な企業もあると思いますが、企業版サマータイムやそれ以外の節電対策を取り入れることで、無理なく働ける、もしくは仕事後のプライベートな時間を充実させることができるような新しい働き方を創出できるかも知れません。
【アンケート実施概要】
- ・実施期間:2011年5月23日~5月29日
- ・対象: ビズリーチ会員のビジネスパーソン(平均年収1,159万円):1393名
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